カイロプラクティックの適応症と禁忌症
カイロプラクティックは万能ではありません。
癌などは勿論治せませんし、骨折、脱臼にも対応出来ません。
臨床の開始は施術可能か否かの判断から始まります。
問診、様々な検査によって適応か禁忌かを見極めるのです。
問診、検査によっては施術をお断りして医療機関の受診をお願いするケースもありますので、ご了承ください。
カイロプラクティックの適応症
カイロプラクティックの適応症は神経筋骨格由来の症状です。
腰痛、頸部痛、筋緊張性頭痛、むち打ち症、肩こり、背中の痛み、疲労感などです。
また、背中が丸まってしまういわゆる猫背やO脚、ストレートネックなど姿勢の問題から発生するものも適応となります。
また側弯症は進行スピードを抑える事が可能です。
カイロプラクティックの禁忌症
カイロプラクティックで施術してはいけない患者さんも時々来院されます。
施術してしまうと悪化するケースです。このような場合、専門機関への紹介を行っています。
きちんと教育を受けているカイロプラクターであれば禁忌かどうか判断出来るのです。
WHOガイドラインで絶対禁忌とされているのは
・リウマチ性関節炎、血清反応陰性脊椎関節症、無機質脱落、亜脱臼または脱臼に伴う靱帯不安定性
・ 骨折と脱臼、急性骨折、治癒後の骨折による靭帯断裂や不安定性、椎骨の脱臼
・ 環軸関節の不安定性、歯突起形成不全、不安定な歯突起骨などの異常 ・ 活動性若年性虚血壊死
・ 悪性骨腫瘍(脊髄腫瘍、髄膜腫、脊髄あるいは脊柱管内の血腫)
・ 動脈瘤性骨嚢胞、巨細胞腫、骨芽細胞腫あるいは類骨骨腫のような進行性型の良性腫瘍
・ 骨と関節の感染症(骨髄炎、敗血症性椎間板炎、脊椎結核のような急性感染)
・ 急性脊髄障害の徴候と症状、頭蓋内高血圧、髄膜炎の徴候と症状、あるいは急性馬尾症候群
・ 進行性の神経学的欠損の徴候を伴う明確な椎間板ヘルニア
・ 上部頚椎の扁平頭蓋底、上部頚椎のアーノルド・キアリ奇形
・ 筋肉や軟部組織の腫瘍性疾患
・ ケルニッヒ徴候あるいはレールミッテ徴候陽性
・ 脊髄空洞症
・ 脊髄正中離開
相対的禁忌は
・ 進行性のすべり症
・ 関節可動性亢進と、関節の不安定性
・ 代謝障害により弱化した骨
・ 椎間板炎
・ 代謝障害により弱化した骨
・ 抗凝固療法や血液疾患などによる出血
・ 骨粗鬆症
繰り返しますが、カイロプラクティックは万能ではありません。
何でも治ると言ったような記載のあるクリニックは絶対に避けましょう。